みゆきのお魚図鑑 当サイトの使い方
     


メバル(クロ、アカ、シロ)の詳細

メバル(クロ、アカ、シロ)

2009年1月 2日 22:08更新
≪戻る
カテゴリ
科名 フサカサゴ科
全長 20cm〜30cm(成魚)
目撃地 伊豆全域

20090102_mebaru_01.jpg

学名:Sebastes inermis
英名:Rockfish

ダイビング初心者のころ、初めて水中でみかけたときからお気に入りのお魚です。
岩陰で目を大きく見開いて、ボーっと漂ってただひたすら上を見つめているこの魚に何故かいつも目を奪われます。

「いったいこやつらは何を考えて生きているんだ」と。

でも大抵のダイバーはメバルを見向きもせずに素通りしていきます。
最初は疑問だったのですけど、何度も潜っていくうちに納得。

メバルはダイバーや釣り人の間では、かなりおなじみのお魚です。
伊豆ではどこの海に潜っても、必ず最低一回はみるというほど、よくみかけます。
親しみがありすぎるので、もはや空気のような自然な存在になってます。


メバルって?

メバルは体形が長楕円形で眼の大きい魚です。
よく見かける成魚は20cmぐらいのもので、大きいものでは30僂魃曚┐襪發里發い泙后

口と目が大きく「メバル」(目張)という和名も大きく張り出した目に由来しています。
正面から見るとウルトラマンのようなドーム型の目が大きく出ているのがわかります。

20090102_mebaru_02.jpg

頭部から背にかけて大小さまざまなトゲがたくさん並んでいます。
目の下あたりにはトゲがなく、涙骨あたりに2本だけトゲがあります。

20090102_mebaru_03.jpg

全身は黒褐色で、背から体側にかけてぼんやりとした暗めの色の斑紋が数本あります。
成長段階で住む場所が変わり、体色もそれに応じて異なります。

20090102_mebaru_04.jpg


生息域が深くなればなるほど赤みが増すため、アカメバルやクロメバルなど色で区別されることがあります。

2008年8月に日本魚類学会の機関誌で、これまで同じ種とされてきた「メバル」はDNA解析によると3種に分類できることが発表されました。

アカメバル(Sebastes inermis)    …軟条数:15本(A型)
クロメバル(Sebastes ventricosus) …軟条数:16本(B型)
シロメバル(Sebastes cheni)     …軟条数:17本(C型)

※「軟条」とは胸びれを支える小骨のようなもの。


「カサゴ目フサカサゴ科」に属していて、キンメバル、クロメバルなど地方によって呼び方が違います。種類も多くて、80種あまりが存在するといわれています。
それぞれ生態や群れの作り方等が異なるといわれています。

…が、種類多すぎるので、普段は細かいこと気にせず、大雑把に「メバル」に呼んでます。(^^;)
ここでは、おもにクロメバル、アカメバル、シロメバル全般について記載しています。

メバルの生息地

北海道南部から九州、朝鮮半島南部まで生息域は広く、海岸近くの海藻が多い岩礁域に群れをなしています。

カサゴのように根魚ではなく、岩礁付近を群れて泳ぎ回るのですが、垂直に切り立った岩場に沿ってホバリングするように立ち泳ぎすることがよくあります。

崖沿いで上を見上げながらホバリングしている光景は不思議な光景です。

20090102_mebaru_05.jpg


メバルの生態

水中で捕食シーンを直接みたことがありませんが、食性は肉食で、貝類、多毛類、小型の甲殻類、小魚などを捕食するそうです。

メバルはカサゴと同じく、体内で孵化した稚魚を産む卵胎性の魚で11月頃から交尾のシーズンを迎えます。
(※ただ、水温に影響されるので一定ではありません。また魚種によっても差があります。)

メスと一緒になったオスは、体をU字型に曲げて、ひどく無理な姿勢でメスを抱きしめるように交尾するそうです。
オスもメスも肛門の後ろに交接器があり、パッと見では性別がわかりずらいです。
早熟な個体では二歳頃(約12僉砲ら出産するようになります。

お腹が大きくなったメスは体力を温存するため、岩陰でじっと静かにしている時間が多くなり、めったにエサを追いません。

12月から翌年の2月頃にかけてが出産シーズンになります。
胎内に稚魚を抱えたメスは、流れが少なくて水深のある藻場の海底から、ロケットのように急浮上しながら4〜5个らいの稚魚を産み落とします。
稚魚は成長するまで海藻の間などに大群を作って生活し、成長とともに徐々に群れも小さくなっていきます。

メバルと釣り

僕は釣りに関してはど素人で、よく分からないので簡単に(^ ^;)

メバルの特徴的な大きな目は魚の中でも良い部類らしく、動くものには敏感に反応し、小魚やエビなどの小動物を好んで食べるため、エサには生きたシラサエビや白魚・モロコ・メダカ・ゴカイなどが使用されるのが一般的なようです。
できるだけ細い糸を使うことも、釣果をあげる大きな要素となりうるとのこと。

秋から初冬にかけての低水温期になると、繁殖に備えての荒喰いが始まり、この時期は護岸などにエビが多く発生するため、沖にいたメバルもエサを獲るために浅場まで寄せてきます。

石積みの隙間や藻場の壁際、岸壁のスリット、港湾内で木材を浮かせているような場所がねらい目のようです。他の魚種にとってもエサ場なのですが、水温の低下とともに沖に落ちていく魚が多いため釣果が期待できるそうです。
群れを作っているので一旦釣れ始めると続けて釣れることが多いらしいです。

毒はありませんが、背びれをはじめとするトゲが意外に鋭いので、手に触れて扱う時は手袋やタオルなどを用意しておきましょう。

Get the Flash Player to see this player.

食用魚としてのメバル

メバルは「春告魚(はるつげうお)」とも呼ばれ、食用魚としても食されます。
旬は冬から春で、煮付け・塩焼き・唐揚・刺身などにすると美味しいとされています。

船や磯・防波堤での釣りや籠漁などで漁獲されます。
船から釣れるのは主にアカメバル、磯・防波堤で釣れるのは主にクロメバルになります。

脂肪が少ない淡白な白身魚で、内臓を除いただけのものを味噌汁や煮付けなどにして熱いうちに食べると美味らしく、特にクロメバルは旨いといわれています。


メバルの雑学

眼玉が飛び出しているため、江戸時代には、カエルが化けてメバルになると信じられていたようです。愛媛県周辺で「コビキ(小蟾)」と呼ばれることがあるそうで、この名残りかもしれません。

お隣の中国でも日本と同じく「眼張(イェンヂャン)」と書かれます。
やはり目の大きさのインパクトが強いようです。(^ ^)

同じくお隣の韓国では「ブルラク」、または「チョンジョンオ」と呼ばれるそうです。
「チョンジョンオ」には「天井魚」という意味があり、メバルがいつも天を見上げた姿勢でいることから名付けられました。
日本でも和歌山県で「青天井(アオテンジョウ)」、新潟・庄内地方では「天口(テンコ/テンコウ)」と呼ばれます。

ホバリングして休む習性からか、「鮴」という漢字があてられることもあるそうです。


近縁種

メバル属の魚は沿岸の岩礁域から深海の大陸棚斜面まで多くの種類が生息し、食用魚として重要な種類が多いです。
メバル属全体で見るとメバルは小さめで、温暖な浅い海に生息する種類になります。
近縁種としては、「タケノコメバル」「ウスメバル」「トゴットメバル」「クロソイ」「アコウダイ」などがあります。


メバルの魅力

どこにでもいる魚で体色も地味ですが、よ〜く観察してみたり、何度も写真を撮ったりしてみると色々発見のある面白いお魚です。

一度大きく張り出したメバルの目をずうっと見つめてみてください。
吸い込まれそうになりそうな、大きく澄んだ不思議な目になっています。

20090102_mebaru_07.jpg


ちなみに、いかついた顔してるときがよくありますけど、機嫌が悪いわけではありません。
たぶん...(^_^;)

Get the Flash Player to see this player.
written by がんちゃん
【関連キーワード】

ダイビングについてはISLANDERのホームページで!
作者たちのプロフィール