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ゴンズイの詳細

ゴンズイ

2009年1月30日 19:28更新
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カテゴリ
科名 ゴンズイ
全長 〜30cm程度
目撃地 本州中部以南、朝鮮半島南部、インド洋、紅海と広く分布/伊豆でも一年中

DSCN9725.JPG

漢字で書くと権瑞

学名 Barbel eel/Plotosus lineatus
英名 Striped catfish eel

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『名前の由来』
色々な説がありますが、有力なのは姿が関係しているというものです
ある神話の中に地獄に居る『牛頭(ごず)』と言う名の鬼神が出てきます
命名者は、ゴンズイの頭の形が牛の頭と似ていると感じ、
そこから『牛頭魚(ごずいお)』という名前をつけたそうです

"o(-_-;*) ウゥム…微妙。。。
似てない。。。

この『牛頭魚(ごずいお)』が変化して『ゴンズイ』になったとか。。。

別説では、中部地方ではくず物のことを『ゴズ』や『ゴンズリ』と言うそうで、
『ゴンズイ』は『屑な魚』から来ているという説もあるそうです

くずなさかな ┌|゜□゜;|┐ガーン!!
一生懸命生きているのに。。。
昔の命名者は、結構シュールですね

呼び名は地域によって、ウルベ、ギンギ、ググ、グイ、ギギ、ウグ、
ギギメ、ユルベ、ウラゴ、ウルベギュウギュウなど実に様々です
(ちなみにうちの父親はグイって言っていました)


『ナマズです!!』
Barbel eel (Barbel = 口ひげ eel =うなぎ)
Striped catfish((Striped = 筋の catfish = ナマズ)

海にいるナマズの仲間です
ナマズの中では唯一海だけで生活環(一生)を終える魚です

本来は、池や川のような淡水では見られることはないとされていましたが、
河口域も見られ、東アフリカのマラウイ湖などでも見られたそうです

『特徴』
幅広く分布し、浅海の岩礁域から砂泥底にかけて生息

茶褐色の体に頭部から尾部にかけて2本の黄色い線があります
体形は細長く、頭部は丸い、長い口ひげが4本

PB293639.JPG


オタマジャクシやナマズに似ています
他の生物とは間違いようがない特徴的な魚です

大きいものは30堕にもなり、成長と共に特徴である縞模様は薄れていきます

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『触るな危険!!毒あり!!』
伊豆では一年を通してよく観察できる魚です
講習の時には、必ず『触らない!毒あり』と危険な魚と知らせます

と言っても、ダイビング中は触ろうとしても触れないですけどね
ゴンズイから襲ってくることはまずありません
(ゴンズイに限らずですが)


『どこに毒???』
胸鰭に1本ずつ背鰭1本の合計3本の大きな棘
それぞれの棘に鋭い毒腺があります

PB293644.JPG

興奮状態のゴンズイは鰭を立て臨戦体勢にあります
棘は鋭く、触ると深い傷を負うことになります

ゴンズイは死んでもしばらくはその毒性が残り、
また体表粘液にも毒があります

(((( ;゜Д゜)))ガクガクブルブル

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『釣り人に被害続出』
前述の通り、ダイビング中の被害報告はありません
ご安心を(・。・)
ですが、釣りをする方は要注意です!!

夜の磯釣りなどで馴染みの魚で良く釣れます

危険であることを知らずに釣り上げたゴンズイを針からはずす時に
魚をにぎり、その際に背びれの棘でかなり深く切ってしまう。。。

まずは、ひどく出血し、そして激しい痛みが何時間も続きます

(゚口゚;)うっ・・・・・

患部は赤く腫れ上がり、重傷の場合はその部分が壊死する事もあり、
人によってはアレルギー反応引き起こしたり、死亡例も報告されています

ウッカリ触ってしまったでは済まされないこともあります
釣りをする知り合いの方には、是非教えてあげてください

ダイバー  「ゴンズイって知っている??」
釣り人  「知らない」

こういう人には真剣に教えてあげてください。。。

『もしもの時の対処法 〜応急処置〜』
ヾ吃瑤鬚れいな真水で洗い流す
棘が残っていたら慎重にそれを抜く
F任鮑颪蟒个
ご吃瑤鬚れいな真水で洗う
ゴ吃瑤魏仆しない程度の熱いお湯に1時間程度暖める
Π綣圓帽圓

毒に対する抵抗性は人によって違うので、必ずお医者さん行きましょう

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『一緒に釣ったら注意が必要です』
ゴンズイには体表粘液にも毒があるのは前述した通りですが、
この魚を釣ってしまったら、ある注意が必要です。。。
ゴンズイは釣られると体から粘液をだすのですが、
この粘液は「イカ」にとって、ものすごい毒となります

イカの入った水槽に、ゴンズイの体液が入るとイカはたちまち死んでしまいます
(広い海ではそんな事はありません)
また、そのイカを洗わずに他のイカと一緒にすると同じ事が起こります

強力な毒ですね

(ノ゜゜)ノ

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『ゴンズイ玉』
ゴンズイは幼魚の頃、ひとつにかたまって泳ぐ習性があります
密集した集団が球状になるため、これを『ゴンズイ玉』と呼びます

この行動はフェロモンによって制御されている事が知られています

おもしろいことに、このフェロモンと呼ばれる分泌液はグループによって違い、自分の属する群れと別に群れをちゃんと認識していて、間違うことはないようです
すれ違っても他のグループについていってしまう事はありません

水底近くを移動しながらエサをあさっています

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『。。。とううことは』
もともと魚が群れを形成する理由とは、数が多いことで
外敵から捕食される確率を下げることにあります

そして、群れ全体をひとつの大きな生物のように錯覚させ
外敵を混乱させたり驚かせる効果も兼ね備えています

いわゆる、「スイミー」ですね
(知っていますよね!?)

ですが、よく考えてみると、ゴンズイは強力な毒を持っているため、
本来群れを作って外敵から身を守る必要性は少ないのでは?

ということは。。。(仮説です)
ゴンズイ玉を形成する幼魚には毒がない???

いや。。。多分、毒はあるけど弱いんでしょうね。。。(?)
小さ頃は未熟で毒をもつ棘も未発達なのではないでしょうか

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『ちなみに、成魚は。。。』
ゴンズイ玉と呼ばれる球状の群れを作って昼間に活動しているのは、
ゴンズイが幼魚の時期に限られていて、成魚になったゴンズイは、
昼間は岩礁域の岩陰にいて、夜に活動して底生動物を食べます

餌を探す時は、単独またはペア単位に分散して活動します

『ゴンズイを食らう』
厄介な棘さえ取ってしまえば、柳川/蒲焼/味噌汁/天ぷら/
煮付け/から揚げなど様々な料理に向いているそうです
しかし毒があるために人気がなく市場に入荷するのは稀

昔はちゃんと取引されていたそうですが、手間がかかると敬遠され
最近では、食用としてほとんど出回らないそうです

しかし、その味はとっても美味しいらしい

旨味が強いのに品の良さがあり、ウナギやアナゴより美味しいって話も。。。
(うちの父親もウマイ!って言っていました)

私は残念ながらウナギやアナゴも食べられないですが、
機会があって食べるチャンスがあれば是非食してみてください!

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『ゴンズイを真似る魚』
外敵から身を守るために毒をもっている魚ですが、ご周知の通り、
これは何も私達人間に危害を加えるためではなく、本来自らをエサに
狙う外敵から身を守るためにあるものです
この効果に乗じてるコロダイの幼魚は外見をゴンズイに 類似させています

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なるほど〜 “〆(゜_゜*)フムフム
似てる!!

『これが見たい〜産卵行動〜』
成熟して産卵期になると、群れからはなれてペアで行動し産卵床をつくります
産卵期は6月〜8月で海底に直径10cmほどの産卵床を掘って産卵します

黄色で直径約3mmの分離沈性卵を200〜600粒ほど産卵し、
その卵は雄が保護し孵った後は、雄によって育てられると言われています


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私も多くの人と同じで、ゴンズイ嫌いでした
でも、色々と調べてみると愛着がわくものですね
単純。。。

今年の産卵が楽しみです

みんなで見よう“ゴンズイの産卵行動”
地味ぃ・・。・゜゜・(・。・)・゜゜・。


それでは、(*'-')ノ*:・・:*またねー*:・・:*

written by まえくみ

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