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クマノミの詳細

クマノミ

2009年3月 1日 17:06更新
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科名 スズキ目スズメダイ科
全長 ちびっこはとっても小さいです。大人になると10cm〜
目撃地 千葉県以南の西部太平洋、インド洋


【学名】Amphiprion clarkii
【英名】Clark’s anemonefish

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ダイビングをはじめてから私も今年の夏で10年になります
私の思い込みで、熱帯魚=暖かい海でしか見れないだろうって

クマノミもそうだろうって思ってました

東伊豆の富戸でクマノミと出会えた時は本当に嬉しかったのを今でも覚えてます
クマノミは低温にも強いのです
伊豆の海で越冬するクマノミもいます
思わず「頑張れ!!」って心で話しかけてしまいます
私は今でもクマノミは満面な笑みで観察してます。とってもかわいいお魚です

【特徴】

固体によって色彩変異が非常に激しい
オレンジと黒の割合は生息地域や年齢によって変化します

一般的に3本の白色横帯をもちますが、2本だけも

フィリピン諸島から沖縄・九州・四国・本州の太平洋沿岸・西部太平洋では
北上するにつれて体は黒く、横帯は細くなり、体も大型化
背鰭の棘数も多くなります

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イソギンチャクと共生するお魚でとっても有名です
あのフワフワ感、私も体験してみたいです
すっごく気持ちよさそうなんです。イソギンチャクに包まれてるクマノミ
イソギンチャクにも相性の良し悪しがあるようです

このイソギンチャクはクマノミを外敵から守るとっても大事なクマノミのお家なのです
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オスからメスに大変身

性転換!!!!ってびっくりするかもしれませんが魚では結構多いんです

まず1つのイソギンチャクに住む固体で最も大きく強く、優位の固体がメスとなります
体の大きさにより順位が出来上がります

このメスが死んでしまったり、イソギンチャクから離れてしまうと、グループで
2番目に大きな固体がメスに性転換します

クマノミは両性生殖腺を持っていますが一つのグループで成熟するのは2尾だけ


でも色々なパターンがありオスを経ず直接メスとして成熟する場合も
メスを失っても性転換せずにオスのまま新しいメスを探す場合もあるみたいです

【繁殖・産卵・子育て】

繁殖シーズンは、緯度で変わります

まずメスのお腹が卵で膨らんできます

卵を産み付ける場所は死んだサンゴや岩など固い場所
オスはイソギンチャクがすぐ近くにある産卵場所を綺麗に掃除します
我が子がしっかり育つように産卵床を準備します

メスが卵を綺麗に産みつけ、オスは少し離れた場所で見守ってます
メスが小休止した時にオスが卵の上に精子を放出し受精卵になります

熱帯の海では
メスが1回で約400個くらいの卵を産み付けるそうです
産卵は1年を通してほぼ1ヶ月に1度の頻度で行われ(大潮と関係があるそうです)

オスは卵が孵化するまで世話をします

ダイビング中にもクマノミが大事に卵を守ってる姿を見た事があります
絶対に卵を守るぞ!!って
ダイバーが近づくなら攻撃!攻撃!
なんとなく顔つきも怒ってるように見えます
しかも噛まれると痛いです〜


メスは次の産卵に備え必要なエネルギーを得るため摂餌
もちろん卵が食べられないよう外敵に注意も払っています

そうクマノミはしっかり役割分担ができています

次回もクマノミのひみつ更新して行きますので宜しくお願いします

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written by みゆき
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