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カクレクマノミの詳細

カクレクマノミ

2009年7月21日 21:21更新
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カテゴリ
科名 スズメダイ
全長 〜9cmくらい
目撃地 日本では、奄美大島以南。南はオーストラリア北西部までの西部太平洋。西はアンダマン海

漢字で書くと隠熊之実

英名False clown anemonfish

特徴

体は明るいオレンジ色で、3本の横帯があります
真ん中の横帯が前にプクッと膨れています
黒い縁取りも特徴

でも、黒い縁取りが全くない固体や、色彩変異で真っ黒な固体もいるようです

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MY HOUSE

カクレクマノミの住まいは、イソギンチャク
センジュイソギンチャク、ハタゴイソギンチャクに共生します

まだまだお魚は謎が多いですが、

体の大きいメスは、イソギンチャクを離れる傾向が強く
浅い所のイソギンチャクにいる固体は活発に泳ぎ
行動範囲も広い事がわかってきたようです

このような性質は生態系の条件、各個体の経験にも影響されてると考えられています

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繁殖期
初夏から晩夏まで
イソギンチャクのそばの岩場に1回300粒前後の卵を産み付けます
繁殖期間中に産卵・孵化を何度か繰り返します


産卵行動のオスとメスの役割

メスのお腹が卵で膨らんでくると、
オスは卵を産み付けられる場所をお掃除します
メスもお手伝いします
メスがキレイになった産卵床で卵を産み付けます
オスはその間少し離れた場所で待っています
メスが小休止した時にオスは卵の上に精子を放出して受精卵に

メスはまた次の産卵に備えて栄養を蓄えます

そう卵を産み終えたらオスの出番です

卵の捕食者がたくさんいます
我が子を守るのも父の役目です。卵のそばにずっといます
ただいるだけではなく、ヒレを動かし酸素の豊富な海水を送ってあげます

メスとオスの役割分担がちゃんと出来ているのです
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お食事は??

付着藻類や甲殻類を食べています


カメラマン泣かせです…

カクレクマノミはとってもかわいいお魚です
海に潜っていて、イソギンチャクから顔をのぞかせる姿がたまりません
でも名前の通り、隠れます。イソギンチャクにピューんと…
またクネクネ踊るように泳ぎます
カメラマン泣かせです
シャッターチャンスと思いきや、いきなり姿がって事が結構あります
思わず「止まれ!」って言いたくなってしまいます


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最後に
人気者になったけど。考えてほしいな

2003年に公開された映画「ファインディング・ニモ」
この映画の主人公はカクレクマノミ

一躍人気者になりました
今でも水族館に行くと、小さい子供達が「ニモだ!」と喜んでいます

とっても微笑ましい光景だし、お魚の名前を覚えてくれた事は嬉しい

でも

観賞用に大量にカクレクマノミが採集されてしまいました
人間の欲です。全世界で乱獲され急激に数が減ってしまいました

これは事実です。ちゃんと考えなくてはいけない事ですね

現在、優れた養殖技術が確立されたおかげで、ある程度落ち着いたようです

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written by みゆき

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