漢字で書くと隠熊之実
英名False clown anemonfish
特徴
体は明るいオレンジ色で、3本の横帯があります
真ん中の横帯が前にプクッと膨れています
黒い縁取りも特徴
でも、黒い縁取りが全くない固体や、色彩変異で真っ黒な固体もいるようです

MY HOUSE
カクレクマノミの住まいは、イソギンチャク
センジュイソギンチャク、ハタゴイソギンチャクに共生します
まだまだお魚は謎が多いですが、
体の大きいメスは、イソギンチャクを離れる傾向が強く
浅い所のイソギンチャクにいる固体は活発に泳ぎ
行動範囲も広い事がわかってきたようです
このような性質は生態系の条件、各個体の経験にも影響されてると考えられています

繁殖期
初夏から晩夏まで
イソギンチャクのそばの岩場に1回300粒前後の卵を産み付けます
繁殖期間中に産卵・孵化を何度か繰り返します
産卵行動のオスとメスの役割
メスのお腹が卵で膨らんでくると、
オスは卵を産み付けられる場所をお掃除します
メスもお手伝いします
メスがキレイになった産卵床で卵を産み付けます
オスはその間少し離れた場所で待っています
メスが小休止した時にオスは卵の上に精子を放出して受精卵に
メスはまた次の産卵に備えて栄養を蓄えます
そう卵を産み終えたらオスの出番です
卵の捕食者がたくさんいます
我が子を守るのも父の役目です。卵のそばにずっといます
ただいるだけではなく、ヒレを動かし酸素の豊富な海水を送ってあげます
メスとオスの役割分担がちゃんと出来ているのです

お食事は??
付着藻類や甲殻類を食べています
カメラマン泣かせです…
カクレクマノミはとってもかわいいお魚です
海に潜っていて、イソギンチャクから顔をのぞかせる姿がたまりません
でも名前の通り、隠れます。イソギンチャクにピューんと…
またクネクネ踊るように泳ぎます
カメラマン泣かせです
シャッターチャンスと思いきや、いきなり姿がって事が結構あります
思わず「止まれ!」って言いたくなってしまいます
最後に
人気者になったけど。考えてほしいな
2003年に公開された映画「ファインディング・ニモ」
この映画の主人公はカクレクマノミ
一躍人気者になりました
今でも水族館に行くと、小さい子供達が「ニモだ!」と喜んでいます
とっても微笑ましい光景だし、お魚の名前を覚えてくれた事は嬉しい
でも
観賞用に大量にカクレクマノミが採集されてしまいました
人間の欲です。全世界で乱獲され急激に数が減ってしまいました
これは事実です。ちゃんと考えなくてはいけない事ですね
現在、優れた養殖技術が確立されたおかげで、ある程度落ち着いたようです
