5月タオ島に行ってびっくりしました
ギンガハゼ

レアなお魚です。このお魚に出会えたものなら
私はタイに行く前から楽しみにしていたお魚でした
タオ島初日のダイビング。あの黄色の個体はもしや
見つけちゃった!!!!と大興奮してたら
これを引っ込ませたらと自分なりに一生懸命撮影していると
なんとタオ島は、ギンガハゼだらけ〜でした
1個体見つけると、横眼に違うギンガハゼ、斜め後ろにギンガハゼ
ぐる〜っと様子を伺うと、いっぱい顔だしております(^−^)
みんな自分と相性の良いギンガハゼを見つけ撮影に没頭しておりました
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ギンガハゼ
英名:Banded shrimp goby
和名:ギンガハゼ
テッポウエビと共生するハゼです
【和名の由来】
和名のギンガは、顔の水玉模様が銀河の星のように見える事から
天皇陛下がハゼの研究をしているので、皇后美智子様がギンガハゼと命名
【特徴】
ギンガハゼは、黄色と黒の個体がおります

昔は、黒が「ギンガハゼ」
黄色の個体は「コガネハゼ」と呼ばれていました
でも黄色と黒の個体が同じ巣穴に同居、外部に差がない事から
同一種とされるようになりました
黒のギンガハゼの特徴は、
2〜3本の幅広い暗褐色横帯があります
黄色のギンガハゼは、全身が黄褐色で黒みたいな横帯模様がありません
じ〜っと観察していると、
背鰭、腹鰭、臀鰭を開く時があります
とってもキレイです
黒のギンガハゼの鰭は青色の水玉模様が点在しており
和名の通り銀河の星のようです
【お住まい】
サンゴ礁の内湾、浅海の砂泥地に生息
水深は5m〜15m
【テッポウエビと共生】
まずテッポウエビとは??

はぜの左側の灰色のぼんやり写っているのがテッポウエビです
テッポウエビ科に属するエビは世界で32属400種が知られており
それらのエビの総称となっております
日本にだけでも70種類ほど知られているそうです
【テッポウエビの特徴】
★エビの中では中型の部類
★視力が弱い
★10本ある歩脚のうち一番前の第一歩脚が大きな鋏脚に変化
この鋏脚は左右大きさや形が違う。どちらかが太くなっている
この太い方の鋏が!!
一旦直角まで開いてかち合わせ「パチン!!」
破裂音。
和名の鉄砲蝦もこの動作に由来します
英名は、Pistol Shrimp 直訳で「拳銃えび」(^−^)
私は聞いた事ないですが、水中で天敵に近づいた時など「パチン!!」
「俺の縄張りに近寄るんじゃないぜ!」と威嚇
今度「パチン!」を水中で聞いてみたいです
しかもこのパチン! 小動物は気絶してしまう事もあるそうですよ
音から発生させるごくわずかな衝撃波で「こりゃまいった!」と
私の中のテッポウエビのイメージは「働き者」
巣穴をキレイにしているのを水中でよく見ます
巣穴から大きな鋏で小さな石などをショベルカーのように運んで外に捨てる
傾斜のある巣穴ではせっかく運んだ石が、巣穴にコロコロと落ち
何度も同じ石を運ぶのも見た事があります
テッポウエビはたくましい!!
【共生生活について】
テッポウエビが隠れ家、繁殖のために作る生息孔(巣穴)
をハゼに提供します
利用の恩恵にあずかるハゼは、
エビが遭遇する危険から保護してあげる役目を果たします
「どうやって合図するの??」
視覚的能力の劣るテッポウエビは巣穴から出る時は
第2触角を必ずハゼの体や鰭に接触させています
ハゼが危険を察知すると、背鰭や尾鰭を微動させて
「エビに危険だよ!」ってサインを送ります
エビはその合図を受けると、巣穴の奥に避難します
危険が極限に達した時は、ハゼも素早く巣穴に避難します
(ダイバーの撮影行動もその1つです)
ハゼのメリットは?
巣穴から一定の距離を保ちながら、捕食と警戒を繰り返してます
まれにテッポウエビがハゼをクリーニングする例も報告されているようです
