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カワハギの詳細

カワハギ

2008年12月15日 15:48更新
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カテゴリ
科名 カワハギ科
全長 20〜30cm
目撃地 北海道以南、東シナ海。沿岸近くの浅海から水深100mまでの砂地の混じった岩礁域に生息します。伊豆の海どこでも。。。砂地でフーフーしてます。  

漢字で書くと『皮剥』

料理する時、皮を剥くから。
丈夫で硬い皮は簡単に剥ぐ事ができるから。

なんかこわぃぃぃ(゜ロ゜;)。。。。

学名:Stephanolepis cirrhifer
英名:Thread-sail filefish(スレッドセイル ファイルフィッシュ)
     File fish(ファイルフィッシュ) 

※Thread=糸状の sail=帆 file=やすり

PC163840.JPG


糸状の帆というのは、背ビレの前方にある糸状になっている、ヒラヒラしているヒレの一部のことだと思います。(頭の上の角のことではありません)
でも、これはオスにしかありません。
だからスレッドセイル ファイルフィッシュといったら、カワハギのオス!ってことになりますね。

『カワハギの特徴』
とんがらがせた、かわいいおちょぼ口。
頭にあるピョン♪って1本立ってる角みたいなやつ。
横からみるとひし形で、前から見ると薄っぺらい体。

『オスとメスの見分け方』
英名のところでも触れたのですが、背ビレの前方(正しくは第二背ビレの第二軟条)が糸のように1本だけ長く伸びているのがオスで、伸びてないのがメスです。とっても分かりやすいです(^ー^* )

『カワハギはサメ肌??』
触った事がある人は分かると思いますが、カワハギの皮膚は硬くてザラザラしています。カワハギは小さいトゲトゲが集まって出来た特別なウロコを持っています。

このザラザラ感・・・・・もしや???カワハギはサメ肌???
そんな疑問が生まれてくるかと思いますのでお答えします。

触った感覚的にはサメ肌に近いものがあると思います。
( '-' )( ,_, )( '-' )( ,_, ) うんうん
でも、サメの皮膚は楯鱗(じゅんりん)という軟骨魚類特有のウロコで、カワハギの皮とは構造が違います。サメのウロコの素材や形は早く泳ぐのにも向いています。

カワハギは早く泳ぐのに向いている魚では在りません。。。。
(ハッキリ言って泳ぐの遅い!!!)ウロコも早く泳ぐ構造にはなっていないようです。

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カワハギとサメのウロコは全然作りが違っていました。
ということで結論・・・・カワハギはサメ肌ではありません!

『頭の上にあるピョン♪っていう角は何??』
あの角みたいなものは第一背ビレです。
背びれが角のように変化して出来たもので、硬く、鋭くとがっています。

この角は自由自在に立てたり畳んだりすることができます。
どんな時に立てるのでしょうか???

^匈邸警戒している時!
敵を威嚇する時や、オス同士の戦いになった時に思いっきり立たせて、少しでも自分を大きく見せるようです。

また、警戒している時にも角をたてます。警戒して立てているのはダイビング中に良く見かけますね!

『あ!カワハギだぁぁ〜』って近づいていくと、、、、
今まで水底に”フーフー”って水を吹きかけていたのに、それをやめて角をピョン♪ってたてて逃げていきます。。。。
PC163797.JPG
<警戒中!!>


⊆分の優位性をアピールする時!
カワハギのオス同士が水中ですれ違った時などは、優位性高いカワハギの方が角を立てて強さをアピールします。

その時に優位性の低いカワハギは角を下げてご挨拶(?)というか、、、、なるべく小っちゃくなって、去って行きます。

強さアピールは体色でも現れます。優位性の高いカワハギのカラダの色は濃くなります。そして黒い斑紋がくっきりと現れます。
逆に優位性の低いカワハギは白っぽくなります。

そこに、もし、もっと優位性の高いカワハギが現れたら・・・・・さっきまで濃い色だったカワハギはあっという間に白っぽくなるのです。


自分の身を守る時!!
外敵に襲われて食べられそうになった時は、この角を立てて敵の喉を突き刺すのです!
この角をなめたらいけません!カワハギの角はとっても鋭いのです!!

岩の間に隠れていて、そこから引きずり出そうとされた時にも、角をたてて突っ立て棒のようにして、引きずり出されないようにします。身を守る大切な道具ですね!

ぅ薀屮▲織奪してる時!
求愛行動をしているオスも角を立てます。

カワハギの求愛行動はわりとよく見かけます。
オスが気に入ったメスのお腹とか尾ビレのあたりをツンツンってやるのですが、最初のうちはメスは嫌がって逃げていきます。

さらにオスは追いかけます。さらに逃げるメス。。。。少しすると、、、その気になってきたメスもオスの尾ビレを追っかけ始めます。。。。
そしてオスとメスはぐるぐる回ります。。。。。

グルグルと追いかけっこしているカワハギ達を目撃したら、ラブラブなオスとメスかもしれません。

ε=ε=ε=ε((((((/´□`)/アーン!マッテヨォー!!   ε=ε=((((/*~▽)/キャー♪

タ欧觧。。
岩の隙間や海草などに、この角を引っ掛けて、、、、潮に流されないようにして夜はしっかりと眠ります。

大人のカワハギは穴に入って角を立てて、それが引っ掛け棒になって流されないようにして寝る事が多いようです。
子供のカワハギは、、、、、とっても可愛らしい寝方をするのです!!!
それは後ほどご紹介します(^ー^* )

『レッツ ダイブ カワハギ ナイト!』
以前、私がオーストラリアにいた時の話ですが、カワハギの寝てる様子を見るために何度かナイトダイビングをした事があります。
題して” レッツダイブ カワハギ ナイト!”

その時の様子をお話させていただきます。

その海は基本的にあまり流れが無いところでした。
ターゲットのカワハギは30cm位あったと思います。
大きめのカワハギです。

寝てる様子をゲットしました。
漁礁と化した沈潜に寄り添って眠っています。

目は、、、、、開いたままです。w(゜o゜)w ォォ
やっぱり魚にまぶたはありません。。。
本当に寝てるのかな〜????
ゆっくりと起こさないように近づいていきます。

なるべく顔面にライトを当てないようにして、近づきました。
カワハギとの距離約50cm!
ちょー近いです。
もっと近づきます。。。。。。

本当に寝ているのかしら???
目が開いてるから寝ているように見えません。。。。
でも、これだけ近づいても逃げないってことは寝てるという事でしょう。

このカワハギは、頭の角をどこにも突き刺してはいませんでした、
ただ、沈潜に寄り添っていただけです。

本当に寝てるのかなぁ〜???(まだ疑う私)
好奇心の強い私は、確認せずには要られませんでした。
ツンツン、、、、っとカワハギをお腹辺りを優しく人差し指で突っつきました。
すると、、、、

カワハギはフラフラと動き、、、、
少しだけ移動してまた眠った?ような様子でした。。。。

起きているなら、触ろうとして指を近づけても、カワハギは絶対にそれをかわして逃げていきます。だから、この時は本当に眠っていた!ということで私は納得しました。

『レッツ ダイブ カワハギナイト! パート2』
今度はやや流れのある海でカワハギナイトです。
ここの海はいつも流れています。

流れが強い時はほんっとに強くって、隣の隣の隣の町までドリフトダイブが出来ちゃうこともあります。(ビーチダイブですが)

真っ暗になった水中で、、、、ドキドキ(*'O'*)のナイトダイビングです!
目指すはカワハギ!!!

桟橋の影、流れが弱めになっているところで10cm位のまだ完全に大人でない若者サイズのカワハギが眠っていました。
そのカワハギは、海藻を口にくわえて、寝ていました (*´ェ`*)カワィィィィ♪
(゜O゜;アッ!!!!
なんと同じ海藻にもう一匹!
誠に(*´ェ`*)カワィィィィです♪

その海藻をジックリと見ていくと・・・・・
他にも小さめのカワハギが海藻にくるまれて寝ていました♪
合計4匹のカワハギが同じ海藻の違う面にくっついて(海藻を加えて)眠っていました。
なんとも可愛らしかったです。

〜カワハギが寝るときは〜
海藻や岩に角を引っ掛けて寝る事もあれば、漁礁などにただ寄り添って眠ったり。。。。。
カワハギの寝方は海の状況や体の大きさによっても色々です。
ちっちゃなカワハギは流される危険性も高いので、何かを口に加えて眠る事が多いみたいです。寝てる時に口が開いちゃうことは無いみたいです!
大人のカワハギは岩の隙間や、穴に入って角を立てて、つっかえ棒にして寝る事が多いようです。超ミニのカワハギ幼魚が海草を加えて眠っている姿は本当にかわいいです。

P6210291.JPG
目は開いていますが、睡眠中のカワハギの幼魚


『ハーレム生活』
カワハギは基本的にオスが1匹でメスが数匹(2〜3匹)で小さめの群れを作って生活しています。縄張りもあって、群れ単位で移動し、縄張り争いもあります。
PC163796.JPG


『縄張り争い』
繁殖期(5〜8月)になるとオス達の縄張り意識も高くなって、縄張り争いも頻繁に行われます。
オスは自分の縄張りに入っている他のオスを発見すると、相手の尻尾に向かってアタックして追っ払います。
もし、相手のオスが逃げていかなければ、、、、、

お互いに尾っぽの突き合いになってしまうのです。
だから、ラブアタック同様、、、、、クルクル回りだします。
どちらかが逃げるまでクルクルと回ります。

クルクルと追いかけっこをしている、カワハギを見たら、、、、縄張り争いをしているオス同士なのかもしれませんね!!!
※オス、メスの見分け方が分かるあなたならば縄張り争いなのか、求愛行動なのか分かります。

『必殺技!』
カワハギは後退することができます。

他の魚と違い、からだ全体をしならせて泳ぐことができないので、スピードは劣りますが、ヒレだけを使って泳ぐので上下、左右、前後、、どこにでも自由自在に移動ができて、フワフワと不思議な動きをします、その姿はまるでUFO!

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そんな不思議な動きができるカワハギの必殺技は、
フグ目魚類特有のすご〜い技で、

 ズバリ!

”ヘリコプターホバリング”

として知られており、釣り人の間でカワハギは”餌取り名人”とも呼ばれているようです。ヘリコプターホバリングという必殺技で、釣り糸を引っ張る事なく、鋭い前歯でちぎり取る!

釣り人に”引き”が伝わりにくいので難しく、テクニックが必要ですが、それがまた面白い!!!そしてカワハギは美味しい!!!
と言うことで、人気のターゲットとなっています。

『フー フー って何をやってるの?』
水を吸い込んで、おちょぼ口から一気に水を噴射させています。
その水の勢いで、水底の砂を飛ばしてゴカイや貝類を食べます。
カワハギは雑食性で海藻でも、貝類でも何でも食べます。
エチゼンクラゲを食べるということも結構知られています。
貝類を食べる時には、鋭く丈夫な歯でバリバリと簡単に殻を割って食べる事が出来ます。

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カワハギっていつ見てもフーフーやってる気がする。。。。。。起きている時の大半はご飯を探して食べていますね(^Q^)
でも、捕食の時以外にも、フーフーしている時があります。

それは、、、、、
産卵場所をキレイにする時です。
産卵期にカップルでいるカワハギが寄り添って、、、、フーってしていたらもしかしたら産卵が始まるかもしれません。

ちなみに、カワハギの幼魚はフーフーってやりません。
小さなカワハギは藻などにいる小さなエビやカニを食べて大きくなるそうです。フーフーっとやって餌を食べるのは、体長が5cm位まで成長してからです。

『見た目&味が似ている魚』
同じカワハギ科で”ウマヅラハギ”という魚がいます。
見分けるポイントとしては、ウマヅラハギはカワハギより顔が長いです。
全体的なシルエットもカワハギに比べて横長です。さらにウマヅラハギはカワハギと違って大きな群れを作ります。

あと、カワハギはヒレが茶色っぽいのに対して、ウマヅラハギはヒレが青色っぽく見えます。ヒレの形も違います。(結構違うところが沢山ありますね!('ε'*)あまり似てないのかしら・・・・)

実はこのウマヅラハギ、、、、、スーパーなどで”カワハギ”として売られている事が、普通にあります。
さらに、高級料理屋さんでも”カワハギのお造り”として”ウマヅラハギのお造り”を出しているところもあります!!!(どうどうと頭付きのお造りで!)※あまりカワハギとウマヅラハギを区別していないという料理屋さんは実に多いのです。

ウマヅラハギもカワハギと言えばカワハギ。。。。
同じカワハギ科だから問題は無いみたいですね、、、、、味も触感も似ているのであまり拘りのない人ならよいと思いますが、、、、

ダイバーとして、カワハギとウマヅラハギは別物!と思っている私達は。。。。なんかちょっと嫌ですよね。。。?

カワハギ科の別の魚が”カワハギ”として売られているので、それと区別する為にカワハギの事を”本カワハギ”と記載してる場合もあります。
”本カワハギ”と書いてあれば、ウマヅラハギではなく、カワハギだと思ってまず大丈夫だと思います。。

ちなみに地方名で、カワハギのことをウマヅラと言ったり、ウマヅラハギのことをカワハギと言ったりするので、、、、大変混乱しやすい状態になっております。。。。はい。。。
注:)ウマヅラハギももちろんおいしいです!がカワハギの方がちょっと高級魚ですょね♪

『カワハギの成長』
カワハギは成長が早めで、生まれてから1年で15cm位まで成長します。
2年経つと20cm位まで大きくなり、3年以上になると25cm〜30cm位になります。
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今度ダイビングでカワハギを見たら。。。。
まずはオスかメスか、確認してみてください♪お魚観察がもっと楽しくなります!

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written by あきか
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