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マダイの詳細

マダイ

2009年10月 2日 20:03更新
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カテゴリ
科名 タイ科
全長 30〜70cm
目撃地 伊豆全般。世界中のあらゆる水域に生息しています。北海道以南〜南シナ海北部までの太平洋沿岸に分布しますが、なぜか奄美諸島・沖縄諸島沿岸には分布しません。

『人は武士、柱はヒノキ、魚は鯛』


魚といえば鯛!

日本を代表する美味しい魚。
お祝いの席で使われたり、幸せや、長寿の象徴で、高級なイメージがあります。身近な魚で、私達の重要な食用魚です。

英名:
Red seabream (レッド シーブリーム)※シーブリームは鯛のこと。
Porgy (ポーギー)※ポーギーはタイ科のこと。
学名:Pagru major
漢字で書くと、ご存知『真鯛』。。。。


【マダイの特徴】
水中で見るマダイは、シルバーなボディーに
輝くブルーの点がちりばめられていていて、すごくキレイです。
このキレイなブルーは目の上にも入っていて通称”アイシャドウ”と言われています。

あと、尾びれの縁が黒っぽくなっているのもマダイの特徴です。

肉食性で甲殻類や貝類をボリボリと食べるので、歯と顎が丈夫です。


【生息】
水深30〜150mの潮通しのよい海域に生息しています。
寒くなると深場に移動していきますが、産卵期の春には
浅いところに移動してきます。

yui1.jpg

【成長&寿命】
真鯛は5〜6年で成魚になります。
成魚の大きさは30cm〜70cm位で、重さは1〜3kg位になります。

真鯛は長寿ということでも知られてて、中でも特に長生きするものは40年も生きるといわれていますw(゚o゚)w オオー!
(でも普通は20〜30年位の寿命です。それでも長い!)

40年も生きると体長は1m以上で重さも10kgを超えてきます、、、、
中には120cmにもなる真鯛もいるんです!w(゚o゚)w オオー!

そこまで成長するとかなりの迫力が出てきます。りっぱな大型魚ですね!

他の魚に比べてダイバーを怖がらないので、近くで見ることも出来、
1m以上に成長した真鯛が、堂々とした姿でゆっくりと寄ってくると、、、、
ちょっと怖い感じもします((゚m゚;)ドキドキ!

PB100039.JPG

【名前の由来】
1000年以上前のことです。
平らな魚と書き、平魚(タイラウオ)と呼ばれていました。
それが短縮されて”タイ”と、呼ばれるようになったという説があります。
見た目の形からつけられてた名前みたいですね (´c_` )ホー

ということで、鯛は鯛なのです。
真鯛という風に呼ばれ始めたのは、ずっと後のことなのですが、、、

鯛が大好きな日本人は、、、、、
めで鯛魚にあやかり鯛!ってことで
鯛の形をした魚に”タイ”という名前を付けまくりました。
〜ダイっていう魚は実に多く、300種以上もいるんです。

他の”〜ダイ”と名づけられた魚と区別をする為に
『真鯛』と呼ばれるようになりました。

沢山いる”〜ダイ”という魚の中で、本当に鯛の仲間と呼べるものは
へダイ、クロダイ(チヌ)、チダイなどです。
これらの魚は鯛と同じスズキ目タイ科の魚です。

一方、鯛と関係のない代表的な魚はこちらです。

キンメダイ、マトウダイ、アマダイ、イシダイ、
タカノハダイ、スズメダイ、テンジクダイ、などなどなど、、、、です。

これらの魚はかろうじてスズキ目なのですが、スズキ目の魚は
多すぎるほど多く殆どの魚がスズキ目だと言っても良いくらいなのです。

だから種類的に鯛と同じ目(もく)だから仲間だと言ってしまうと、
仲間のくくりが大きすぎます。
だから『鯛とは関係ない!』と私は言います d(゚o゚*)

【オスとメスの見分け方】
成魚のオスは黒っぽく、メスは鮮やかなな桜色なんですが、、、
それって引き上げてからじゃないとわかりませんね。。。

皆さんご存知の通り、マダイは水中ではシルバーに見えます。
白砂のポイントだと、水底の色に溶け込んでいて、マダイが赤色だって
ことが信じられない位です。

水中でオスと見分けるのはちょっと大変なのですが
成魚になったオスの特徴としては、おでこが少し出ているということです。
目玉に沿って出っ張ってきます。
イメージとして、大げさに言えば、、、ゴリラみたいな感じです。
余計分かりづらいかな、、、、(´д`)

P9150188.JPG
ちょっと暗い写真ですが、こちらオスの真鯛です。オデコのでっぱりが少しわかります。


メスの真鯛はきれいな桜色をしています。おでこのでっぱりはなく、
柔らかい輪郭をしています。

お祝いの宴の席で、良く使われるのはメスです、やっぱり色がキレイだからですね。
オスは、成長するにつれて色が黒っぽくなっていくのですが、
メスは大きくなっても、わりと色がキレイなようです。
でも、、、味はオスの方が美味しいといわれています。。。。

P7030560.JPG

それから、真鯛の特徴として目の上に青いアイシャドウのような
模様があるのですが、これがメスの方が鮮やかに入っています。

さらに言うと、養殖の真鯛は日焼けにより、メスでも体色は黒ずんでいて
アイシャドウもはっきりと見えないので、養殖の場合はなかなか性別を
見分けるのは難しいみたいです。

【鯛の鯛(たいのたい)】
鯛の鯛は、鯛の骨です。
鯛の形をしている骨で、昔から縁起物として
財布の中に入れておいたり、お守り見たいな感じで持たれていました。

その骨は、胸鰭の根元あたりにあります。
(なので1匹につき2つの鯛の鯛があるということです)

2つの骨が軟骨で繋がって、鯛の形を作っているので、
見つけても油断は禁物なのです。

やさしく扱わないと、軟骨が取れてしまいますので、
鯛の煮付けなど食べていて、”鯛の鯛”を発見しても、焦らずゆっくり
確実に取り出す必要があります!!

【似ている魚】
クロダイ、チダイがにています。

クロダイは真鯛と形が似ています。
クロダイは体色が黒いのですが、水中だとちょっと
分かりづらいかもしれません。
クロダイには真鯛の特徴である、ブルーの点がないので、
そこで判断できると思います。

チダイは真鯛ととっても似ています。
真鯛よりちょっと小さめですが、体にブルーの斑点もあるので、
結構間違えやすいです!
スーパーで鯛としてチダイが売られていることもあります。

確かにタイ科の魚なので、鯛として売っても問題はないかとは思いますが
真鯛ではありません!!!!

見分けるポイントは尾びれです。真鯛の尾びれは黒い縁取りがあります。
尾びれが黒っぽかったら真鯛!黒っぽくなかったらチダイです♪

あとは、全体的に丸っぽいのがチダイです。
ですが、実際、まだ成長段階で小さめの鯛だと、ちょっと見分けるのは難しいみたいです。。。。

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マダイのことを調べたのですが、これといって驚きの生態が、ちょっと今回見つからなかったです。。。

出てくる情報は、、、

”マダイの美味しい食べ方”や”真鯛の釣り方”。

けど、マダイは本当に美味しいです♪
あたしの好きな料理はマダイのカルパッチョと真鯛の酒蒸しです。

身近な魚なので、水中で初めて見たときは、やっぱり感動しました。。。。
水中だと赤くないじゃん!!!シルバーじゃん!(゚ロ゚;)エェッ!?

餌付けができるポイントで、真っ先によってくる真鯛達。。。。
貪欲なのですね、、、、、

ダイビング中によく見ることができる魚なので、だんだんと初めて会ったときの感動を忘れ、、、
注目することが無くなってしまうのですが、、、、、

真鯛は日本の文化に大きく関わってきていました。
お祝いの席で華やかにしてくれたり、色々なことわざに登場したり、日本の文化&食文化に大きな影響力を持った真鯛。

だからこそ養殖もさかんに行われて、私達は日ごろから美味しく頂くことができています。

今度ダイビング中に真鯛と遭遇したら、感謝の気持ちをもって、受動的に接したいと思ったのでした。
gre2.jpg

written by あきか

ダイビングについてはISLANDERのホームページで!
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